事例12不貞の相手方より、交渉で早期に不貞慰謝料200万円を回収した事例
- 担当弁護士鶴崎 陽三
- 事務所久留米事務所
ご相談内容
依頼主
Lさん(40代・男性)
福岡県在住のLさんは、妻が不倫をしたことから、妻との離婚とともに不倫相手に対して慰謝料請求したいとのことで、当事務所に相談に来られました。
Lさんは、Lさんとの間に2人の子どもがいる妻が不貞行為に及んだことに対する精神的なショックとともに、自分たちの家庭を破壊した不倫相手に対する憤りの気持ちを抱えて当事務所に来所されました。
なお、Lさんは、妻と不倫相手との間の不貞行為の確たる証拠として調査会社の調査報告書を取り付けていました。
弁護士の活動
当事務所は、不倫相手に対して、速やかに不貞慰謝料を請求する旨の書面を内容証明郵便で送付しました。
その後、不倫相手にも代理人弁護士がついたため、弁護士同士で賠償額について交渉を継続しました。
一方、離婚については、Lさんと妻との間で親権の争いはなく、分与の対象となる財産も想定されなかったため、当事務所で受任はせずにご自身で協議を行って頂くこととしました。
解決結果
その結果、不倫相手がLさんに対して解決金200万円を一括支払いするとの和解を早期に成立させることができました。
一方、離婚については、妻側から離婚調停が申し立てられましたが、Lさんに対して、離婚調停の流れを説明したり、離婚条件に関するアドバイスを行うことで、弁護士が受任することなく本人の力で無事に調停離婚が成立しました。
弁護士のコメント
今回のケースのように、配偶者の不貞行為が問題となっている場合、不貞相手への慰謝料請求は弁護士が受任して請求を行うケースが多いですが、離婚については、本人同士の協議や調停で解決するケースも比較的多いと思われます。 本件は、離婚自体は弁護士に依頼せずに本人が妻と協議・調停を行ったことで、弁護士費用を節約しつつ解決した事案といえます。 ケースバイケースではありますが、全てを弁護士に任せるのではなく、やれることは自分でやるという姿勢が最良の解決につながることもありますのでみなさんも参考にされてください。
文責:弁護士 鶴崎 陽三